恐怖本能を超えて―正しいリスク評価で安心な未来へ

教養
ポイント還元で書籍がお得に買える!翔泳社の通販『SEshop』

不安を感じやすいあなたへ——毎日のニュースを見て、「世界は危険だ」と思ったことはありませんか?殺人事件、飛行機事故、誘拐事件…。

しかし、本当にそれらはあなたの生活に差し迫った危険なのでしょうか?

本記事では、ベストセラー『ファクトフルネス』に基づき、「恐怖本能」が私たちの判断をどのように歪めるのかを解説します。恐怖と危険の違いを知り、リスクを正しく評価することで、冷静に物事を判断できるようになります。

Polaris Books
Polaris Books

正しく恐れる力を身につけ、安心して世界を見つめる方法を一緒に学びましょう!

恐怖本能とは?

一言で言えば、危険でないことを恐ろしいと感じてしまう思い込みのことです。恐怖本能が発動すると、余裕がなくなり、判断力が低下します。

例えば、テレビで殺人事件や飛行機墜落事故のニュースなどを見ると恐怖を感じますよね?

しかし、これらの事件って本当に危険なのでしょうか?

恐怖と危険

恐怖と危険、似ているようでこの2つは全く異なるものだと著者は述べています。

  • 恐怖とは?→恐ろしいと思うことはリスクがあるように「見える」もの。実際にはリスクは小さいか、ほとんどないもの。
  • 危険とは?→確実にリスクがあるもの。

この2つを区別するためのキーワードはリスクです。リスクは「危険度」と「頻度」、言い換えると「質」×「量」で決まります。つまり、どれだけ恐ろしいかはリスクとは関係ないようです。

なぜ恐怖本能があるのか

物事に対して恐怖心をもつという性質は、人間が進化の過程で培ったものだそうです。私達の祖先は怪我をしたり、捕まったり、毒に侵されるのを避けることで生き延びて来ました。現在も恐怖心があるから、怪我をしなくて済んだり、事故を回避できる場面があると思います。一方で、テレビやニュースサイトでは、よくこれらの「身体的な危害」「拘束」「毒」に関するニュースを取り上げています。誘拐事件や飛行機事故などのニュースを見ると、「世界は危険な場所なんだ」と感じてしまいます。

しかし、今の時代は過去に類を見ないほど平和で安全です。これってなんだか矛盾してますよね?

人間の脳の構造や機能は、旧石器時代からあまり変化していないことが知られています。一方で人間社会は大きく発展し、現在の平和で安全な世界に到達しました。つまり、私達の祖先が生き延びるために必要だった本能は、我々が正しく世界を理解するための邪魔をしているようです。

正しく恐れるには?

では、恐怖本能を制し、正しく世界を見るためにはどうすればいいのでしょうか?

それはズバリ、「恐ろしいものには自然と目がいってしまうこと」に気づくことです。危険と恐怖は全く別のものであったことを思い出してください。人々は「身体的な危害」「拘束」「毒」を恐れていますが、それがリスクの過大評価につながることに気づいてください。

恐怖本能を抑えるためには、実際のリスクを計算することが大切です。そして恐怖でパニックになると物事を正しく見ることができなくなります。パニックが収まるまで大事な決断をするのは避けましょう。

まとめ

今回は、データをもとに明らかにし、より正確に世界を理解するための思考法を提供した、「ファクトフルネス」を紹介しました!

この記事では「恐怖本能」についての部分のみを解説しましたが、他にも役に立つ10の思考法が解説されています。必ず皆さんの生活を豊かにしてくれる、大切な思考法だと思います。もし興味が少しでも湧いた方はぜひ実際に読んでみてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました