インターネットで何でも知れる今だからこそ！現代人へNews Dietのすすめ

現代社会は情報過多の時代。スマートフォン一つで、世界中の出来事がリアルタイムで飛び込んできます。しかし、膨大な量のニュースに日々さらされることで、私たちは一体何を手に入れているのでしょうか？

「News Diet」は、そんな疑問を抱く私たちに、ニュースとの付き合い方を根本から見直す機会を与えてくれる一冊です。著者のロルフ・ドベリ氏は、ニュースの洪水から抜け出し、本当に必要な情報だけに集中することで、より豊かな人生を送るための具体的な方法を提示しています。僕も、News Dietを実践して一か月ほどが経ちますが、以前よりも充実した日々が送れていると実感しています！News Dietのおかげでずっと始めようと考えていた副業を始めました。ニュースを止めただけで、やりたいと考えていたことが出来るようになりました！

News Dietとは？

「News Diet」とは、文字通り「ニュースのダイエット」を意味します。現代社会では、スマートフォンやインターネットを通じて、膨大な量のニュースが私たちに降り注いでいます。この本では、そんな情報過多の時代において、本当に必要な情報だけを取り入れ、不要な情報から解放されることで、より質の高い生活を送るための方法が紹介されています。

なぜNews Dietが必要なのか？

• 情報過多によるストレス: 常に新しい情報が飛び込んでくることで、私たちは常に何かを見落としているのではないか、という不安やストレスを感じてしまいます。
• 時間の無駄遣い: 不必要な情報に時間を費やすことで、本来やりたいことや、もっと大切なことに時間を使うことができなくなってしまいます。
• フェイクニュース: 真偽不明な情報が拡散されることで、社会全体の混乱を招くこともあります。

自分が学んだことと考え

ニュースは世の中を理解するのに役に立たない

世の中のことを正しく理解しよう思ったら、ニュースは不可欠。そう考えていませんか？しかし、これはむしろ逆効果で著者は本書内でこう述べています。

「全体像をつかむ」には、個々の出来事のつながりを把握する必要がある。しかし、ニュースジャーナリストは複数の出来事の関連を指摘したりしない。

News Diet

みなさんは子どものころに遊んだパズルの本に番号を振った点しかない白いページがあったのを覚えていますか？点を順につなげ、完成させると絵が現れるものです。著者はニュースをこの点のようなものと述べています。しかし、ジャーナリストはその点のつながりについては教えてくれず、僕たちには絵が見えないのです。

では、世の中を理解するには、何を読めばいいのでしょうか。本書の中で著者が大いに進めているのが読書です。

本当に重要なことは、良質な本を通して知る場合がほとんどだ。実用書は、労力をかけて構想を練り調査した、非常に長い記事に他ならない。

News Diet

自分のこの一年間を振り返ってみると、新聞などのニュースからではなく書籍から得た学びの方が多いと感じます。読書は、過去の先人たちの知恵や考えに触れる素晴らしい手段です。私たちが生きる現代社会では、様々な情報が溢れていますが、古今東西の偉大な人物たちが経験し、考え抜いた結果を記した書物には、時代を超えて私たちに有益な教えがあります。彼らが残した知識や洞察は、僕たちが自らの問題に向き合い、より良い人生を歩むための道しるべとなるでしょう。僕は、自分という人間のベースの部分は読書から得た学びでできていると考えています。

皆さんも、もし世界について正しく知りたいと考えているならば、今日からニュースを見たりするのではなく、代わりに読書をしてみてください！

自分の「能力の輪」に注目する

ニュースは「能力の輪」の外にある

News Diet

「能力の輪」とは、人は、能力の内側にあるものには習熟できるが、輪の外側にあるものは、理解できないか、ほんの一部しか理解できない、という考え方です。著者は、こうしたものに気を取られるよりも、自分が影響を与えられること、つまり自分の「能力の輪」の中にある事柄に集中すべきだと述べています。自分の行動や選択によって変化を起こせる領域にこそ、エネルギーと時間を注ぐべきなのです。

日々変化する経済状況や政治の動向、そして芸能人のスキャンダルといった話題は、私たちの「能力の輪」の内にあるのでしょうか？これらの出来事に対して、私たちは直接的に影響を与えることはほとんどできません。ニュースを見ている間の時間も浪費してしまいます。

伝説的な投資家、ウォーレン・バフェットもこの考え方を実践している一人です。バフェットの仕事机の上には、三つのレタートレーが置いてあるそうです。それは配達された郵便物用、これから発送する郵便物用、そして「難しすぎる案件」用の三つ。彼の「能力の輪」の外側にあるものは、すべてこの「難しすぎる案件」用トレーに振り分けられます。つまり、バフェットがこれといった知識を持たないもの、適正な時間内にじっくりと考え抜くことが出来ないものです。バフェットにはこんな人生訓があるそうです。

「自分の能力の輪を知り、その中にとどまること。輪の大きさはそれほど大事ではない。大事なのは輪の境界がどこにあるかをきちんと把握することだ。」

ウォーレン・バフェット

また、自分は新聞を読むことをやめ、その分大学での勉強や読書、友人との交流により時間を割くようにしています。今の方が学びも楽しみも多く感じられ、充実した生活になっています！

良い人生とは

この本では、ニュースを絶つことでより良い生活を手に入れることを目指しています。しかしより良い人生の定義ってなんでしょうか？どんな生き方をしたいか、どんな人間になりたいか。人によって異なると思います。しかし著者は本書の中で、過去2500年間の哲学を考察すると、ある共通点があるといいます。

彼らの考えるよい人生には、必ずといっていいほど「内なる平静」がつきものなのだ。

News Diet

「内なる平静」を保つために何よりも重要なことは、ネガティブな感情を取り除くことです。ニュースは不安、いらだち、嫉妬、怒り、自己憐憫などのネガティブな感情を絶えず焚きつけます。しかもそれらのほとんどは「能力の輪」の外側にあり、自分が影響を及ぼすことはできません。先程も書いた通り、「能力の輪」の外側にある物事に時間を割いたところで、僕たちの人生が豊かになることはほぼないです。時間は有限です。本書によると、現代の人は一日一時間半をニュースに費やしているそうです。これを一年間続けるとなんと一か月分の時間になります。しかも自分が影響を及ぼせないことに、です。

もし、その時間をもっと大切なことに使えたらどうでしょう？例えば、その時間を家族や友人、恋人との時間に使えば、絆が深まり、より豊かな人間関係を築くことができるでしょう。会話や共有の時間が増え、相手の大切さを再確認する機会にもなります。

また、自分の目標のために使えば、新しいスキルを習得したり、やりたいことに挑戦する時間が確保できます。長期的な夢や目標に一歩ずつ近づくことで、自己成長を感じられるかもしれません。

さらに、リラックスする・休むための時間に使えば、心身のリフレッシュができ、ストレスを軽減することができます。忙しい日々の中で、ゆっくりと自分を見つめ直す時間は、毎日の活力にもつながるでしょう。ニュースを絶つことでストレスが減り、以前よりも心身ともに健康な状態で過ごすことができます。

まとめ

最後に今回のポイントをさらっておきます。

「News Diet」は、単にニュースを見ないことを推奨する本ではありません。僕も最初は「ニュースは必要ないなんて、極端すぎないか？」と思いましたが、読み終わるころには、その考えに納得してしまいました。しかも、実践することで以前よりも豊かな人生に近づいたとさえ感じています。この本はニュースとの健全な付き合い方、そしてより豊かな人生を送るためのヒントが満載です。もしあなたが、ニュースに振り回される日々を送っていると感じているなら、ぜひ手に取ってみてください！