「マーケティングの勉強を始めたいけど、何から手をつければいいの?」
「本屋に行っても種類が多すぎて、どれが“当たり”かわからない」
「ただ本を読むだけで、本当に実践できるようになるか不安…」
そんな悩みを抱える大学生のあなたへ。
この記事は、単なる「おすすめ本5冊のリスト」ではありません。
「とりあえず本が知りたい」のではなく、「マーケティングを体系的に学び、自分の力で実践できるようになりたい」と本気で考えているあなたのための、「実践的ガイドブック」です。
この記事を読めば、以下のものが手に入ります。
- マーケティング学習の「全体像」と「正しい順番」
- 知識ゼロから実践レベルまで到達する「3ヶ月学習ロードマップ」
- 紹介する5冊を「なぜその順番で読むべきか」という明確な理由
何を隠そう、私自身も「マーケティング=広告やSNS運用」と誤解していた一人です。しかし、これから紹介する学習ロードマップと5冊の本に出会い、実践したことで、ブログ運営という「マーケティングの実践」で成果を出せるようになりました。
この記事では「基礎→実践→思考法」が自然に身につく入門書を厳選しました。どの本も実際に現場のマーケターが推薦する信頼の一冊。読了後には「マーケティングとは何か」を自分の言葉で説明できるようになるでしょう。
遠回りはさせません。最短ルートで「わかる」から「できる」へ進みましょう。
【最重要】なぜ大学生は「本の読む順番」を間違えて失敗するのか?

結論から言うと、いきなり「戦術(How)」から入ってしまうからです。
マーケティング学習で最も多い失敗は、すぐに結果が出そうだからと「SEOで勝つ方法」や「バズるSNS運用術」といった「戦術(How)」の本から入ってしまうことです。
しかし、その土台となる「戦略(Why / What)」が抜けていると、知識は点のままです。「なぜ、そのSEO施策が必要なのか?」「そもそも、誰に、どんな価値を届けるためのSNSなのか?」これが理解できていないため、応用が効かず、すぐに「何をすればいいかわからない」と手が止まってしまうのです。
これは、地図もコンパスも持たずにいきなり「効率的な歩き方」を学ぶようなもの。自分がどこに向かっているのか分からなければ、どんなに歩き方が上手くても目的地には着けません。
マーケティング学習の鉄則は「全体像(戦略)」→「思考法」→「各論(戦術)」の順です。
この記事では、その最短ルートを「3ヶ月のロードマップ」として提示します。
知識ゼロから実践へ導く「マーケティング学習 3ヶ月ロードマップ」

この記事が提案するロードマップの鍵は、「インプット」と「アウトプット(実践)」を並行させることです。
1ヶ月目:全体像のインプット(基礎体力づくり)
- 目的: マーケティングとは何か、その全体プロセス(市場を理解し、価値を届け、関係を築く)を理解します。
- アクション: 【本①】【本②】を読みます。
2ヶ月目:思考法と実践の接続(型を学ぶ)
- 目的: 学んだ知識を「どう使うか」の思考フレームワークを学び、自分の頭で考えられるようになります。
- アクション: 【本③】【本④】を読みます。+ 自分のSNSやブログで「誰に・何を」発信するか定義してみる(小さな実践)。
3ヶ月目:戦術への落とし込み(実践と検証)
- 目的: 具体的な「集客(Web)」や「伝達(ライティング)」の技術を学び、本格的に実践します。
- アクション: 【本⑤】を読みます。+ 実際にブログ記事やSNS投稿を作成し、発信してみる。
【ロードマップ準拠】大学生が最初に読むべきマーケティング本5選
お待たせしました。
このロードマップに沿って、読むべき5冊を「順番通りに」紹介します。なぜこの順番なのか、私がどう行動を変えたかも併せて解説します。
【1冊目:全体像】マーケティングの「地図」を手に入れる本
『ドリルを売るには穴を売れ』(佐藤義典)
マーケティング学習は、この一冊から始めてください。難しい専門用語(3C、4P、STP…)を一切使わず、「顧客価値」というマーケティングの核をストーリー形式で学べます。
「顧客が欲しいのはドリル(モノ)ではなく、穴(価値)である」——この本質が理解できれば、他の本もスラスラ頭に入ってきます。まずはこの本で「マーケティングとは何か」の全体像、すなわち「地図」を手に入れましょう。
私も最初は「マーケティング=広告」と誤解していましたが、この本で「顧客の問題解決こそが本質」だと理解できました。

この本を読んだ直後、私は自分のブログのテーマを「自分の書きたい書評」から「読者が抱える“悩み”を解決する記事」へと大きく方向転換しました。
さらに、『ドリルを売るには穴を売れ』(佐藤義典)はAudibleで聴くことができます!最初の1ヶ月は無料で体験できます。少しでも興味を持った方は今すぐAudibleに登録してマーケティングの学習をスタートさせましょう!
【2冊目:全体像】「1冊目」を現代(Web)にアップデートする本
『沈黙のWebマーケティング』(松尾茂起)
1冊目で学んだ「考え方」を、現代のWeb(SEO、SNS、コンテンツ)でどう実践するか具体的にわかる本です。マンガ形式で600ページ近いですが、面白く一瞬で読めます。
内容は極めて本質的です。「Webマーケティングとは、価値あるコンテンツを作り、検索エンジンやSNSを通じて顧客と信頼関係を築く活動である」と定義してくれます。1冊目の「顧客価値」をWeb上でどう実現するかが明確になります。
この本で学んだ「信頼関係を築く」という流れは、そのままブログ運営の設計図になりました。小手先のSEOテクニックに走らず、「読者の検索意図に120%で答える記事こそが、結果的に検索上位を取る」というSEOの本質を学べたおかげで、PV目当ての薄い記事を書かずに済みました。
【3冊目:思考法】アイデアを「売れる企画」に変える思考法
『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』(森岡毅)
日本を代表するマーケター・森岡毅氏の「頭の中」を覗ける一冊。どう市場を分析し、どう戦略を立て、どう実行に移すのか。生々しい実例から「マーケティング思考」そのものをインストールできます。
特に、目的達成のために「やらないこと」を決める戦略論は、リソース(時間・お金)が限られる大学生にこそ読んでほしい内容です。全体像を掴んだ次に、それをどう「自分ごと」として実行に移すかの「思考法=コンパス」が手に入ります。
「戦略とは、目的達成のために資源(自分の時間や労力)を集中させること」という定義に衝撃を受けました。

当時、SNSもブログも…と手を広げて中途半端だった私は、「自分の資源を『SEO記事』に集中させる」と意思決定できました。この「選択と集中」がなければ、今の成果はありません。
【4冊目:思考法】「つい買ってしまう」人間の“心理”を学ぶ本
『シュガーマンのマーケティング30の法則』(ジョセフ・シュガーマン)
マーケティングは「人間理解」です。人がなぜモノを買うのか、その根本にある心理的トリガーを30個の法則として学べます。
これはAIがどれだけ進化しても変わらない、普遍的なスキルです。「モノ(機能)」ではなく「コト(感情)」を売る感覚が身につきます。3冊目で「戦略」を学んだら、次はその戦略を動かす「人間の感情」を学びます。
記事タイトルや導入文で「読者のどんな心理(不安、好奇心、権威性…)に訴えかけるか」を徹底的に意識するようになりました。例えば、「本を紹介(モノを売る)」のではなく、「この記事であなたの未来がどう変わるか(ストーリーを売る)」を語るようにしたのも、この本の影響です。
【5冊目:実践】学んだ全てを「言葉」で実行する技術
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』(古賀史健)
ロードマップの最後は「実践」です。マーケティングの戦略やアイデアも、最終的に「言葉(文章)」で伝えなければ売れません。これはWebマーケティング(ブログ、SNS)における最強の「実行(戦術)」スキルです。
テクニックではなく、「伝わる文章」の根底にある「思考法」を教えてくれます。ここまで学んだ「全体像」と「思考法」を、ターゲットに届く「言葉」に変換する技術を学びます。
この本は「文章は“翻訳”だ」と教えてくれます。自分が学んだ難しいマーケティング用語や知識を、そのまま書くのではなく、知識ゼロの読者にも伝わる言葉に“翻訳”する」という意識が芽生えました。

この記事が読みやすいと感じていただけたなら、それはこの本のおかげです!
また、本書もAudibleで聴くことができます。ロードマップの最後の本ですが、この本に興味を持ったなら最初に読んでも全く問題ないですし、その方があなたの成長につながります。すぐに実践できるスキルが満載なのでぜひ聴いてみてください!
【行動喚起】本を読んだだけでは、1円にもならない。
ただ本を5冊読んだだけでは、あなたの現実は1ミリも変わりません。
知識は「わかったつもり」になるだけで、明日には忘れてしまいます。スポーツと同じで、ルールブックを読んだだけでは試合に勝てません。素振り(実践)が必要です。
最も重要なのは、学んだ知識を使って「小さくてもいいから実践すること」です。
今日からできる、具体的な「実践」を提案します。
- まず、この記事で紹介した1冊目(ドリルを売るには穴を売れ)をポチってください。
- そして、自分のX(Twitter)のプロフィールを書き換えてみてください。
- 「誰の(Target)」「どんな悩みを解決する(Value)」アカウントなのか?
- これを定義することこそが、マーケティングの偉大な第一歩です。
もし、あなたがブログ運営という「マーケティングの実践」に本格的に興味を持ったなら、Polaris Booksの他の記事もきっと役立つはずです。
さらに、『ドリルを売るには穴を売れ』(佐藤義典)はAudibleで聴くことができます!最初の30日間は無料で体験できます。少しでも興味を持った方は今すぐAudibleに登録してマーケティングの学習をスタートさせましょう!
まとめ

マーケティング学習は「戦術」から入ると失敗する、ということです。
「全体像(地図)→ 思考法(コンパス)→ 実践(歩行術)」の順番が、遠回りに見えて最短ルートです。
- 『ドリルを売るには穴を売れ』(全体像)
- 『沈黙のWebマーケティング』(Webでの全体像)
- 『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』(戦略的思考法)
- 『シュガーマンのマーケティング30の法則』(心理的思考法)
- 『20歳の自分に受けさせたい文章講義』(実践の文章術)
この5冊とロードマップを武器に、今日から「実践」を始めてみてください。あなたの未来は、その一歩から変わります。まずは、最初の一冊から。


コメント